4次元の回転行列
こんにちは、株式会社CFlatです。
前回は下図のように4次元超立方体を2次元ディスプレイに表示しました。
今回は4次元超立方体を回転させてみます。
zw平面で回転
次元がいくつ増えても、ある平面を回転するだけなら回転行列の算出は難しくありません。
下図のようにx = 0, y = 0のzw平面上で考えた場合、
( 0, 0, 1, 0 )が( 0, 0, cosθ, sinθ)へ移動し、( 0, 0, 0, 1 )が( 0, 0, -sinθ, cosθ)へ移動し、
( 1, 0, 0, 0 )と( 0, 1, 0, 0 )が移動しないような4*4の行列を作れば良いので下記のようになります。
この回転行列を用いて、4次元超立方体を永遠と回転させたgifが下記になります。
回転運動というよりも、振動に見えますね。
これは円運動の射影が単振動になる理屈とイメージが近いと思います。
wx平面で回転
続いてwx平面で回転させてみましょう。zw平面の回転と同様に考えると、
( 0, 0, 0, 1 )が( sinθ, 0, 0, cosθ)へ移動し、( 1, 0, 0, 0 )が( cosθ, 0, 0, -sinθ )へ移動し、
( 0, 1, 0, 0 )と( 0, 0, 1, 0 )が移動しないような4*4の行列を作れば良いので下記のようになります。
この回転行列を用いて、4次元超立方体を永遠と回転させたgifが下記になります。
先ほどと違って回転しているイメージが湧き易くなりました。
終わりに
2通りの回転を試してみましたが、前回作った下記の変換行列が色々と潰してしまうので、
今回も見づらい図になってしまいました。
このブログのPVが増えれば、見やすい変換の続編を作成するかもしれません。